第3話 竹内真帆編③

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 今、私の中にあるのはショックではなく。  はっきりと覚醒してきた脳の中にあるのは。  アンケートが本物ならば、美貴奈はどうなったの?  友達は。  だって、藤岡さんは私のものになった。  脚も無くなった。  そうだ、家は?  家を手に入れるっていうのはどういうこと?  数々の疑問で思考が埋められていく。そんな私に、藤岡さんはもうひとつメールを打って見せた。 『妻と話をつけてくる。それで、真帆が退院した時に迎えることのできる家を準備しておくよ。また来るから』
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