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「私ね。似てるって凄い怖いことだと思うの。ほら、ドッペルゲンガーっているでしょう?自分そっくりの人がいて、それと会うと死んでしまう。あまりに近しい存在は畏怖の対象なのよ。この広い宇宙の、限られた生命体。私たちだって、それを好奇や恐怖の対象として捉えている」
「じゃあ何、こういうこと?その宇宙人たちは自分たちが宇宙で唯一の生命体でいようとして、僕たちを滅ぼすってわけ?」
「私はそう思う。私たちがそうなる側になる可能性もあるけどね」
姉さんがあまりにも真面目な顔をするものだから、返す言葉を失う。
やがて姉さんは茶化すように笑った。
「ふふっ、面白いわね」と言って。
一体何処が?人類滅亡の話が楽しいなどとは、不謹慎にもほどがある。
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