アイアンバイブル

19/23
前へ
/25ページ
次へ
「尊いからじゃないかな。この世の神様の誕生日だから、ちゃんとした日を決めて、クリスマスを祝う」 「そう、正解」 彼女はにっこりと笑う。 「でも私とはちょっと違うね」 「違う?じゃあどんな考えなんだ?」 彼女は少しだけ間を開けた。そして言った。 「命の誕生は誰であれ尊い。でも一人一人を盛大に祝うことは出来ない。だから神の子であるイエス・キリストの誕生日を祝うことで、命の尊さを皆に知ってもらいたいんじゃないかな」 今日二回目の感動が襲った。 「面白い考え方だね。うん、気に入った」 「本当に?」 「ああ」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加