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アクエリア王国、アクエリア魔法学園。由緒正しき魔法学園。アクエリア城のつぎにでかいこの学園は、多くの有名な精霊使いたちが卒業してきた。
多くの見習いたちが通うこの学園の前に、一人の青年が立っていた。
青年は、この世界ではとても珍しい『黒』の髪をし、『黒』の目をしている。それは、この世界では『不吉の象徴』として忌み嫌われている。
「でかいな・・・」
さすがは4代魔法学校の一つ。まさかこんな学園から『入学指令』が届くとは思わなかった。
『入学指令』。
この世界では、ある一定の年齢になると各々の学校からの『入学指令』が届けられる。
この世界は、各個人で入学したい学校を選べない。それどころか、選ばれない子もいるのだ。
その学園が、『こいつだ!』と思った人へに送る『入学指令』。
俺に来た『入学指令』はこの学園だけ。
どうせなら、一つも来ないほうが良かった。団体行動とか大の苦手なのに。憂鬱な気分になりながらも、俺は足を進めた。
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