第1話

2/4
前へ
/4ページ
次へ
アクエリア王国、アクエリア魔法学園。由緒正しき魔法学園。アクエリア城のつぎにでかいこの学園は、多くの有名な精霊使いたちが卒業してきた。 多くの見習いたちが通うこの学園の前に、一人の青年が立っていた。 青年は、この世界ではとても珍しい『黒』の髪をし、『黒』の目をしている。それは、この世界では『不吉の象徴』として忌み嫌われている。 「でかいな・・・」 さすがは4代魔法学校の一つ。まさかこんな学園から『入学指令』が届くとは思わなかった。 『入学指令』。 この世界では、ある一定の年齢になると各々の学校からの『入学指令』が届けられる。 この世界は、各個人で入学したい学校を選べない。それどころか、選ばれない子もいるのだ。 その学園が、『こいつだ!』と思った人へに送る『入学指令』。 俺に来た『入学指令』はこの学園だけ。           どうせなら、一つも来ないほうが良かった。団体行動とか大の苦手なのに。憂鬱な気分になりながらも、俺は足を進めた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加