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フードでおおわれている
顔は暗くてよくわからないが
しっかりとした
スタイリッシュな体格と
クールな声色からして
年齢はある程度
若そうである。
そして
ソロでこの洞窟に
いることから
相当なレベルの
プレイヤーなのだと
確信した。
悪そうな
プレイヤーには
見えない。
助かった…
心の中で
安堵感にひたった。
そして
ソラはこの場に
来るまでの経緯と
現状についての全てを
話した。
「それは大変だったな。」
「俺は
なんとか大丈夫…。
上手く逃げれたから…。
でも…
カイトやギンが…」
恐怖から解放され
気が抜けたのか
思わず今度は
涙が止めどなく
溢れ出た。
「仲間が心配か…?」
「…あぁ。」
アキラはかがみこみ
ソラの顔を覗きこむように
話しかけた。
「仲間を助けたいか?」
全ては自分の
わがままからはじまった。
カイト達は
止めてくれていたのに
巻き込んでしまった。
なんとか生き残っていて欲しい。
強く、そう思った。
「………あぁ…
助けたい!」
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