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光が消えた気配を察し
再び目を開くと
前方にいたはずの
アキラの姿がなくなっていた。
なんだ?
なにが起きた?!
理解の出来ない事態に
ソラの不安は
一段と強まっていた。
…ドゴーン…
「…何か…聞こえた?」
進行方向の先から
衝突音が聞こえた。
この先で
戦闘が繰り広げられている?
先ほどまで
前方にいたアキラが?
音の出元までの距離は
かなりありそうだ。
一瞬にして
詰めれるような距離では
ないはずだ。
「そんなべらぼうなこと…
あるのかな…」
思考をめぐらせても
仕方がない。
ソラは再び
前方へと進んだ。
思ったより
距離は長かった。
3分程、走ったところで
先ほどの衝撃音の正体が
判明した。
やはりアキラであった。
「ハァハァ…信じ…られない。」
その目に映る光景は
あまりにも信じ難い。
短剣を両手にもち
立ち尽くすアキラの
後ろ姿の奥に
先ほどの化け物が
腹を見せて倒れている。
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