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「アッハハ!もぉーやめてよ!」
「いやー悪い!アンタみたいな
プレイヤーとはなかなか
話すこともなくてよ…」
ワイズとその女は
賑わうNPCショップの通りから
閑静な広場に場所を変え、
木造のベンチに腰を降ろしていた。
ワイズの顔は赤みをおび、
表情が通常よりも硬い。
「新手のウイルスかと思った!
アナタ面白いね!」
「ワ、ワイズでいいぜ!」
女は少し黙り込んでから
ワイズの目を見て微笑む。
「ワイズ、私ユノです。」
か、か、か、か、
かわいーじゃねーか!
なんだこの展開は?
何かのイベントじゃないよな?
いやプレイヤーの緑カーソルだしな!
yunoでユノってのは
こっそり見たけどよ!
今日は相葉に外泊してもらうか?
タイプの女プレイヤーに
まさか会えるとはな!
これぞまさに
【伝説の鬼引き屋】!!
「ワイズ、お願いがあるの。」
「お、おう…何だ?」
おいおいおい
まさか…
俺の…
マイホームに??
「私とPT組んで欲しいの!」
ガ…
ガクシ…
いやしかし…
「なんで俺なんかと??」
「伝説の鬼引き屋でしょ?
その状態で銀の羽根のくじ引き、
挑戦したら良いことあるかなって!」
「そんなことか…」
「え…?」
いや
これは仲良くなるチャンス!
くじ引きはおそらく
残念賞だろうが
口実かもしれん!
諦めてはいけない!
「おう!そういうことなら
PT組むか!」
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