月1の営業の男

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なんとなく、気まずい雰囲気で食事は終わり 食器やトレーを返却口に返して 「それでは、失礼します」 食堂前の廊下で私は彼に ぺこりとおじぎをした。 「面白い話もできない僕につきあわせて申し訳ありませんでした。」 そう言いながら、バックヤードまでは見送ると・・・なぜか着いてくる この人、なんなんだ バックヤードの私の店の棚のところになんてあっという間についた 「あ、あの・・・ここで結構です」 そう言おうと振り返ったら 目の前に 斎藤の顔!? 「・・・上田・・・艶子さん」 「は、はいぃぃ!?」 銀色の眼鏡の奥の アーモンド型の瞳が 私を捕まえる
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