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波の間から見え隠れする
彼の顔
私、なにしてるの?
「艶子さん・・・ほら、ちゃんと僕だけを見ててください」
片手で誘導されて視線が斎藤と交わる
「さい・・・とう」
細い腕からは想像できた細い体が
しっかりと私を捕まえて離さない
「もっと感じてください。もっと・・・貴女の声が聞きたい」
そう言って少し強められたその波で
私はまた悦びの声を漏らす
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