優しいのと強引なのと

4/16
前へ
/334ページ
次へ
最低! 最悪! あの日・・・ 一緒にお昼を食べた日から私は斎藤が苦手・・・いや、大嫌いになった。 でも、月1で彼はやってくる。 はずなのに 「たまたま近くに仕事で来ていましたので」 「発注されていましたこちらを届けに」 月1どころか 週1で来ている気がする 「斎藤くん、最近よく来るわね?」 ほら、店長までそんなことを言うようになってしまった 「会社から一番近いですし、それに・・・僕、上田さんに会いたくて」 「斎藤くんっ!つやちゃん狙いなの!?大変よ?つやちゃん・・・彼氏いるし、簡単には振り向いてくれないわよ?」 「ははっ。そうなんですけどね。綺麗な人に会えると思うと仕事も頑張れそうなんで」 店長と斎藤の会話をぎろりと睨みながら聞きながら、私は陳列棚の整理をする。
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1375人が本棚に入れています
本棚に追加