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ニコニコと笑顔と視線を私に送ってくる斎藤にふんっと鼻息が聞こえそうなくらいあからさまに嫌悪感を表して、その視線に背中を向けた
やだ、本当に嫌だ
あの人・・・嫌い
絡み付くような視線
笑顔の裏に何か隠してそうで関わりたくない
「艶子さん、この商品・・・なぜ後ろ向きに並べていらっしゃるのですか?」
「えっ?」
ふいに左を向いたら、私と同じ目線になるように体を屈めた斎藤がいて
「申し訳ありませんが、陳列やり直していただけますか?」
微笑みながら、私の手の中にあったグラスを
私の掌を包み込むように触れながら取ろうとしてて
条件反射で
手を緩めてしまい
ガチャン
グラスは床に落ちて砕けた
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