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バックヤードの自分の店舗の棚に置いてる小さな救急箱から絆創膏を探そうとしていたら
「大丈夫でしたか?」
ほうきとちり取りを持った斎藤が慌てた様子で私の側に走ってきた
「大丈夫です。それよりすみません・・・商品を壊してしまいました」
「今はそれより貴女の指の方が大切です」
さっと私の手に触れてハンカチを外すと、ほとんど血の止まっている人差し指を
斎藤は
自分の口に
含んだ
「・・・っ」
下を向いていた斎藤の瞳が
私の瞳を見つけて光った
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