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とんっと私の背中に当たる何かと
私の顔の真横から伸びた長い腕
「大丈夫ですか?上田さん・・・」
「えっ・・・あ、さ・・・斎藤・・・さん」
「こういう場合は、脚立等を使うべきかもしれませんよ?」
片手で落ちてきた箱をひょいと持ち上げ、もう片手で私の肩を支えるこの男
うちで取り扱ってる雑貨を生産している会社の営業の男、斎藤だ。
色白でひょろりとか弱そうな感じ
それを強調させてしまうくらい背が高くて
銀縁の眼鏡の奥には
綺麗なアーモンド型の瞳
営業にしては見た目はかなり頼りない。
私からみた印象はあまりよくない。
「ずいぶん体が冷えていらっしゃいますよ?」
斎藤がにっこりと微笑んで肩に置いていた手を離して箱を両手で持ち、床にそっと置いた
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