第12章

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「食い終わるまで待ってるから、さっさと食っちゃえば」 食べかけの半分のオムライスを指差してそう言うと、長い脚を組む麻琴。 じゃあ急いで食べて… って食えるかぁ!! 『ご飯はもういいから、向こう行こう』 そう言ってトレイを持って立ち上がると、漸く我に返った友達がちゅるっとうどんを啜った。良かった… 『すぐ戻ってくるからね。…万が一の時は先に授業行ってて』 手を振ってそう言うと、皆コクコクと頷いた。 腰を落ち着けたのは、建物から程よく離れた場所にあるベンチ。あんまり人気のない場所だった。 『話しって何?』 麻琴はいきなり本題に入る私に苦笑いしたが、すぐに真面目な顔をした。 「雫、色々世話になったな、ありがとう」
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