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麻琴とかんなさんをファミレスで再会させて店の外に出た。
うまくいくかな…?
振り返ると‘二人の世界’。
良かった――ふふっと笑顔になる。
胸の奥の奥にほんの1ミリちくりとしたものを感じたけど、意味がわからないので無視した。
『良かったぁ~これで全部うまくいくといいなぁ』
「雫、独り言も声おっきいね」
クスクス笑いのする方を見ると月下の姿。
「ツキ兄っ!」
タックルする勢いでしがみついて見上げると、端正な顔が間近にあった。
なんだか久しぶりな気がする。
『えーと、ツキ兄はどうしてここに?』
「偶然通りかかったら、雫が見えたから。立ち上がって帰るみたいだったから、ちょっとだけ待っててみた。ダメだった?」
笑顔でふるふると首を振った。
『ちょうど帰るとこだったの。ツキ兄も帰るとこ?』
月下は微笑して
「そ、一緒に帰ろっか」と言った。私は大きく頷いた。
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