第13章

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教室の机に突っ伏す。 あ゛う゛~~、行きたくないよぉ~! 「ちょこっと付き合えばいいだけじゃん、元気だせ」 「そーだよ、行くだけ行って、向こうで離れてもいいんでしょ?知らないけど」 無責任な発言だな、おい。 プルプルプルプル…怒りがこみ上げる 『そんなに言うなら、一緒に行ってよ!』 「「「その日は予定が」」」 嘘つけ!日付も決まってないわ! 絶対彪の嫌がらせだ、私が…私が …月下と付き合ってるから? 彪がツキ兄をライバル視するのも困ったもんだ。 その日の夜、窓越しにツキ兄と会話していると彼がふと心配そうな表情をした。 「雫なんか元気ないな、何かあるなら相談して」 一瞬今日の事を愚痴ろうかと思ったけど止めた。これ以上喧嘩になって欲しくない。 『何でもないよ、ちょっと疲れただけ。もうトシなのかも~』 「トシってまだ19じゃん。体力つけたら?テニス教えてあげよっか?」 イケメンコーチのテニスレッスン!笑顔が眩しい~ 『コーチ、お願いしますぅ』 コーチと呼ばれたツキ兄は目を丸くして、笑った。
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