第13章

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「えーと、次の教室遠いから先行くね。雫またね」 友達は 助けてやりたい:派手目の女子グループに関わりたくない 2:8くらいの比率で泣く泣く傍観する事にしたと言っていた。 もはや何とツッコンで良いかもわからない。 「あれー雫ちゃん元気ないね?」教室を出て行きざまに私が幽霊のように生気がない事に気付いたかんなさんが声をかけてくれた。 並んで廊下を歩きながら理由を話すと 「それは災難ね… でも彪君て真面目でクールっぽいのにそういうワガママ言うのねぇ。こないだすれ違った時はすごく真面目そうだったのにな」 思わずかんなさんの顔を見る。 『真面目でクール!?かんなさん褒め方間違えてますよ!あの茶髪でチャラい奴を、どの角度から褒めればそうなりますか』 頬を膨らませると、かんなさんは戸惑って 「それは昔でしょう、今は…」 言葉が途切れた。
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