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〈どうしよう、もしかして言っちゃいけなかった?
とにかく雫ちゃんが麻琴のとこに行くからよろしくね〉コンコン、ガチャッ!
「わかった、切るぞ」
電話の向こうでかんながハッと息をのむ。
〈もしかして、雫ちゃん?〉
「あぁ、本人」
◇◇◇◇◇
眠れなかった…アウトドアだってのに、ほとんど寝てない。倒れたりしないようにテンションあげて行かなきゃ。
コツンコツン
窓にいつもの合図。重い体を起こしてノロノロと立ち上がり窓まで行くと彪が立っていた。
「ちゃんと起きたか。どうせグーグー爆睡してたんだろ、全くメールの返事も寄越さねぇし。
……お前顔色悪くねぇか?」
『そぉ?――もし私がドタキャンしたら彪はどうするの?』
「俺も行かね」
しれっとドタキャン宣言されても。
『じゃあ行くよ』
行くけど2度と私を巻き込まないでいただきたい。
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