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「あぁん疲れたぁー」
車で食料を持ってきた二人組も合流して早速皆で準備に取りかかる。彼女たち3人以外は。
女の子のうち一人はちょっとタイプが違うようで、どうやら彼女たちのワガママには慣れているらしく、さっさと野菜の準備に取り掛かっていた。
つーか、女子力を発揮するからバーベキューにしたんじゃないのかよッ!?
不満で口を尖らせながら野菜の準備をしていると
「雫に出来んの?」
彪が通りすがりにからかってきた。
『野菜の皮を剥いて切る位は出来ますぅー』
鼻にシワを寄せてべーッとすると彪は楽しそうに笑った。
「あっそ、手ぇ切るなよ。なんせ雫だからな」
存在ごとバカにされたし!
『もー、感じ悪っ』
向かい合ってニンジンの皮を剥いていた女の子がクスクス笑った。
「仲いいね。森崎君は幼なじみには優しいね」
思わずギョッとする。
『違うよ、いつも私をからかってるだけで…
だからあのこ達には言わないで!』
もうこれっきりで勘弁して欲しいんで!
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