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「わかってるよ~また騒がれると煩いしね」
彼女は手元のニンジンに集中したままサラッと友達を否定した。
それに乗っかるのも怖いし、何て返せばいいかわからない。何も言わない私に対して説明が足りなかったと思ったのか
「友達と言うより幼なじみなの、マドカのね。――マドカってわかる?あなたにつっかかってる子だよ。
ごめんねマドカ、悪い子じゃないんだけど」
悪い子じゃない…というセリフには疑問があるが、幼なじみという言葉に思わず反応してしまった。
『幼なじみなの?』
「うん、そう。私は世話係兼お目付け役?マドカ大学デビューだから、危なっかしいんだよね」
ふふっ、そう言われるとなんだかかわいい。
「ねえ!お茶出してよ」
悪い子じゃないマドカはまっすぐ私を指差してそう宣った。
やっぱりかわいくない。
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