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「おはようございます。今日は東海道新幹線を御利用いただき、誠にありがとうございます。」
私、雨宮千春は朝早くから新幹線に乗っている。
今年の春から京都で大学生になる。
私は昔から小説を読むことがとても好きで、特に京都を舞台にした小説が大好きだ。
これは、私が3歳のときに病気で亡くなった母が歴史好きだった影響なのかもしれないけどね。
なので、ずっと前から大学に進学するなら、京都でしようと考えていた。
しかし、私その願いを叶えるためには最大の“壁”が存在していて………。
「愛しの千春ちゃんー、お父さんとトランプして遊ぼう!」
雨宮春紀こと、私の“父”である。
この父親は娘である私のことを溺愛してて、私が幾ら頼んでも京都に下宿することを許すことは無かったのだが……。
「新しい大学、楽しみだなー!お父さんと大学に一緒に通えるぞ、千春」
実は私の父は大学講師で、教授なのだ。しかも、かなり名の知れた数学の。
私はめっきり数学には興味がないので、父のしていることはほぼ理解できないが、
取りあえず凄いらしい。
そんな父が京都の大学に呼ばれて、私の京都の大学へ行きたいという願いはあっさりと達成した。(父とセットだけど)
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