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「……高梨君。」
「ん?」
「何かね、ワクワクする。」
「フウちゃん……。」
こちらを見ている高梨君は何故か泣き出しそうで。
それを誤魔化すように、顔をくしゃくしゃにして親指を立てた。
「今日は朝までだって、とことん付き合うよ!」
グゥー!
そんな彼の気合いと共に鳴いたお腹の虫は相当な声量を響かせる。
頬を赤くした彼に背を向けて、クスクスと笑いを堪えていると……。
キュルルル。
私のお腹の虫までつられて鳴いて、顔を見合わせた。
「……とりあえず腹ごしらえだね。」
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