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「……重いよね?こういうの。」 「……。」 「それに、一歩間違えれば勝手に思い込んでるストーカー男みたいだしさ。」 「……うん、そうだね。」 外気はこんなにも冷たいのに。 頬が、熱い。 「はは。あっさり認められると傷付くんだけど。」 「うん。」 高梨君が寒そうに鼻を啜る。 「……でも、思ってることは全部言わなきゃ後悔する気がしたんだ。」 ここはあまりに静かで。 …………さっきから五月蝿い胸の鼓動を覚られそう。 私はゆっくりと目を開けて、高梨君の手を握った。 .
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