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「そうめんどくさそうな面すんな。直ぐに終わる」
「何?」
「今からある帝の定例会に一緒に来て貰う」
え、やだ、面倒くさい。てか、アリサ帝だったの?嘘、こんな猫被り女が?
「これ着ろ。そんで顔が見えないようにフードを深く被れ」
「拒否権は?」
「もし断ったらお前に依頼書は渡さずに延々とこき使う」
あれ?アリサってギルマスより権力あるのか?
そんな事を思いながら俺はアリサの手を握る
「ひやぁっ!な、なにすんだ!!」
何故か急に怒鳴るアリサ
「いや、転移すんだろ?」
「あ……あぁ、そうだな転移するんだったな。あと、女体化しとけ」
定例会会場に転移すると既に帝であろう人達がローブと同じ色の席に座っていた
「『氷焔の総帝』……やっときたか」
黄色のローブを着た男が呆れたような声を上げる
「雷帝、その名で呼ばないでと何度言えば分かるんです?」
――ゾクッ!
あれ?何か一瞬だけ悪寒がしたぞ?
「悪かったって、だから機嫌直して定例会を始めてくれ」
「別に悪くありませんっ」
とあからさまに不機嫌だとアピールするアリサ。うん、コイツはキツい。定例会が終わるまで笑いを我慢できるか心配だ
「それで今回の議題は勇者陽斗さんの帝就任試験ですか?」
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