先輩

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放課後―…。 「授業全然頭に入らなかった…」 柳山先輩が私に話って…なんだろう…? 「なーがとっ」 不意に後ろから声をかけられた。 ってこの声は―…。 「ふぇっ?!や、柳山先輩?!」 部室で話すんじゃありませんでしたっけ?! 「なんか部室使えねーらしいから来ちゃった」 「え…」 これって…期待してもいいのかな…? 「迷惑だったか?」 寂しげな表情を見せる先輩。 私は慌てて言った。 「そんなことないです!すごく嬉しいです!!」 「じゃ、駅の近くまで一緒に帰ろうぜ?今日は部活もないしさ。…いいだろ?」 「はい!」 大好きな柳山先輩と登校も下校も一緒なんて夢みたい! しばらく歩くと、今朝先輩とぶつかった曲がり角に着いた。 先輩はそのまま近くの公園に入っていく。 私も慌てて後を追った。 「永門…」 不意に先輩が振り返った。私は疑問系で返事をした。 「はいっ?」 「好きだ」 今…なんて…? 好きだと聞えた気もするけど…。 「も、もう一度言ってもらってもいいですか?」 「…好きだ」 いつもはちょっとクールな柳山先輩の顔が紅く染まっていた。 「嘘じゃ…ないですよね…?」 「嘘ついてどーすんだよ。俺は永門が好きだ」 私は嬉しさのあまり泣き出してしまった。 「ちょ…なんで泣く?!」 オロオロする先輩。私は泣きながら勇気を振り絞って言った。 「…き…です…」 「え?」 「…好きです…!わ…っ私も…柳山先輩の事が大好きです…!」 私達はどちらからともなく抱き合い、キスをした。 「永門…これからずっと、離さないからな」 「私も…ずっと先輩から離れないです…っ!」
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