運命の日 #2

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運命の日 #2

快感など最後の瞬間だけだと思っていた、事実これまではそうだった 男にしかわからない、果てる直前の快感。そこにたどり着くためだけの行為 それが、崩れさる。繋がるだけで、波のようにあの直前の感覚が押し寄せる 香織はそれ以上の快感に酔いしれているようだった。私が動く度に歓喜の声が漏れ、身体を震わせる これまでの経験がまるで子供の遊びにすら思えない。もうどうにかなってしまいそうだ ソファーに香織の上半身をうつ伏せにさせ、後ろから床に着いた香織の膝を少し開かせて貫く もう我慢の限界だった、狂ったような香織の喘ぎ声の中で果てる そのまま、香織の背中へ覆いかぶさった。果てた筈の私自身がそのままで硬さを保っている こんな事は初めてだった。果てた後にはいつも虚しい気分が待っているはずだった、それは例えこれだけ感じたとしても変わるものだとは、思っていなかった
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