1262人が本棚に入れています
本棚に追加
「そう……」
どう答えて良いかわからない
そんな会話だけで、もう身体が香織を求めている。理性も効かない…
「入って良いの?」
「うん、でもそんなに時間無いけど」
「うん、少し話したいだけ」
「そう、じゃあ…」
話すだけで済むのだろうか?
「ゴメンね…」
「何か飲む?」
「良いよ、時間無いんだよね」
お互いにそんな事が嘘だとわかっている
店の明かりは、最大限に明るくしてあった
「ダメなの、どうして良いかわからないの」
「それは俺も同じだよ」
「彼氏とは上手くいってないの?」
「大好きなの、でも身体が逃げちゃう。どうしたら良い?」
そんな事言われても答えられない。タバコに火をつけて棚のバーボンをグラスに注いだ
「隆ちゃんはどうなの?あの子とは…」
「普通だよ、変わりない」
「そう、良いね。できちゃうんだ」
半分は嘘、でもそんな事話せない
最初のコメントを投稿しよう!