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「私、帰るね」
そう言って香織は店を出て行った。
「じゃあ」
そんな言葉しか出てこない
カウンターのグラスと灰皿をシンクへと片付ける
売上と伝票を小さなバッグへ放り込んだ。いつもなら翌日の発注に売上の確認
何だかどうでも良くなってしまった
店の照明を消して、エアコンのスイッチを落とす。店のドアを閉めて、エレベーターのボタンを押した
ふと、非常階段に目をやった。階段に人の気配、足を向けると香織が座っていた
「いたんだ……」
「……うん」
もう止まらない、理屈ではなかった。香織の手を引いて、もう一度店の鍵を開けた
後ろ手に鍵を閉める。その様子を香織は黙って見ていた
無言の了承、シャワーもない汗をかいたまま。それでもそんな事は、何の歯止めにもならなかった
ソファーの前の小さなテーブルを脇によける
ソファーに座っている香織のスカートを捲りあげた。汗の匂い、そして充分に湿っているそこに鼻先をあてがった
深夜のビル、まだ階下には営業中の店もある
堪えきれない香織の切ない声が漏れてしまう
ショーツを脱がせ、香織の口にかませる。舌先が触れる度にのけぞる香織の両手は、私の頭を自分に向かって押しつけた
ビクッと痙攣するように大きく背中を反らせた。頭を押さえる手から力が抜けていった
香織の口からショーツを外し、舌を絡ませる。口中で香織の体液が絡み合う。何もかもが悦楽に繋がる行為になってゆく
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