運命の日 #2

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結局、欲望が果てる事はなかった。浴槽の中で、ベッドで…香織は何度昇りつめただろう 私も同じだった、絶え間なく快感に浸っているのだから、最後の瞬間の数が問題ではなかった 悦楽が果てるより先に、体力に限界が来た。これは一体なぜなのだろうか?これまで私は、満足できないのは、愛情が無い、もしくは足りないせいだと思っていた 精神的な話であれば、あながち間違いでは無いのかも知れない けれども、私も彼女もお互いに愛情を持っていない事は間違いがなかった 愛があって身体が合わないのと、愛が無くてこれ程に求めてしまうのは、どちらが幸せなのだろうか ぐったりとしている香織を見つめながら、そんな事を考えた
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