運命の日 #2

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時間はもう六時を回ったところだった。ホテルに入ったのは二時半過ぎ、三時間以上も絡み合っていた事になる 「悪いけど帰らないと、どうする?俺だけタクシーで帰っても良いけど」 「少し待ってて、隆ちゃんの車まで送るから」 ノロノロと着替えを始めた。 ソファーに座り、その様子を見つめていた 茜程ではないが、整ったプロポーション。程よい胸の大きさに、肉付きの良い腰回り 「そんなに見られると恥ずかしいよ」 女心はつくづくわからない、裸でそれこそ隅々まで見られ、舌を這わされキスをされた、そこに服を纏うところを見られるのが恥ずかしいと言う 「何を今更…」そう言いかけて止めた 「ああ、ごめん」 「良いんだけどさ、今更だよね」 そう話したのは、香織の方だった 思わず苦笑する、香織もそれを見て笑った 「これからどうする?」 車の中で香織がそう話しかけてきた、私に話しているのか、それとも自分自身にだろうか 「そうだね、どうしようか」 曖昧な答えだが仕方ない 「困ったね」 そう、困った。つい先程まであれだけ欲望をぶつけ合った、それでも彼女を知らないし、愛情もない それは、彼女も同じだろう私達は何処へゆくのだろう。
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