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「おはよう」
カーテンが開く音、闇から一気に夏の日差しに晒される。
「昨日は遅かったの?」
明るい笑顔でそう聞かれた、とりあえず数時間は眠ったみたいだ
「うん、今何時?」
「いいともの時間だよ」
「昼ドラ迄寝かせてよ」
「ダメだよ、お店行く前に服買いに行くって約束じゃない」
「今日でないとダメ?」
「ダメ!着るものないんだもん」
のそのそと起き上がる、もう昨夜の事への罪悪感を感じる体力的な余裕もない
「酷い顔」
私の頬を両手で挟み、軽くピシャリと叩く
「シャワー浴びてくる、出かける用意しといて」
「は~い、早くしてね」
帰ってからも浴びたシャワーをもう一度浴びた。両手にボディーソープをぶちまけて身体中に塗りたくる
ソープを手のひらで洗い流しながら、考える。何故あの手が、あの肌が触れるだけで感じるのだろう
精神的なもので無く、単に皮膚の感触が合うという事だけなのだろうか?
そんな事を思い出すだけで、又硬くなってしまう自身が情けなくなる
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