未定 #2

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式の前日だった。ちょうど、二十四時間すれば私は壇上に、香織は円卓に座っているだろう そんな時でありながらも、香織と抱き合っている私は『人でなし』なのだろう 「さすがに、まずいわよね…」 先に切り出したのは香織だった。結局、此処に至っても私はズルいのだ 「そうだよな。さすがに…」 それ以上の言葉は、お互いに出て来ない。自覚するしかない、好きだという感情は芽生えていた 誤魔化していられるのは何時までだろうか? ベッドの中で、香織を抱き寄せる。後ろ向きでこちらに顔を向けなかった、泣いているわけでは無い 両脇から腕を滑らせて、つかみ心地のよい胸にあてがう。小さく声が漏れて、香織の身体が私に密着する 長い両足の交差する部分へ、後ろから私自身を滑り込ませる。何の違和感もなく私をのみ込んでゆく 「もう…会っちゃダメだよね」 喘ぎ声の中、擦れた声で香織が囁いた
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