未定 #2

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教会での式は淡々と進んでゆく、驚くほどに印象に残らない。それは、私がこの式を他人事の様に感じているからだろうか? 何故私は此処に居るのだろうか?そんな事ばかり考えてしまう 周りは皆、私が緊張して笑えないのだと思っているようだ。ぎこちなく笑う私を、茜や香織はどう感じているのだろう 愛するという事が分からなかった。 それが今、茜への思いと香織との思い。どちらもが愛なのだと実感してしまう セレモニーが進む中で初めて気が付いてしまった思い 招待客のテーブルに並ぶキャンドルに火をつけて回る。 「おめでとう」 満面の笑みを浮かべ、拍手をしながら香織が茜に囁いた 「ありがとうね」 茜も香織にそう告げる。 香織が私に微笑んでいる、悲しげに見えるのは私だけだろうか?
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