逃れられない思い #2

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逃れられない思い #2

昨夜、短時間深い眠りについたとはいえ、圧倒的に睡眠不足だった 先に酔ったのは、どうやら私の方で、気がついた時にはベッドで眠っていた。隣には、奈々が眠っていた カーテンの隙間から、明るくなりかけの外の光景が覗いていた。化粧も落とさず、眠っていた。時間から考えれば、まだほんの数時間眠っただけだろう 奈々の寝顔を見ながら、考えた。これ迄、余程話したかったのだろう 布団に潜り込んで、もう一度眠りについた。少しだけ、気が楽になっていた 夢を見た、内容は覚えていない。けれども、とても暖かな夢だった 夢の中に、隆はいたのだろうか。いたのであれば、せめて覚えていたかった 夢の中ぐらい、堂々と二人でいたい
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