最終章 #2

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恋愛ドラマでもない限り、大袈裟な終わりなんて無いのだろう 一月が二十日になり、半月になる。二人共、判っていながら口に出さなかった。 後、一週間。約束の時間は、もうすぐ終わりを告げる 「香織・・・本当に、これで終わりなのかな?」 「隆ちゃん、仕方ないよ。約束なんだもん」 「後、一週間・・だね」 「そうね・・ねえ、隆ちゃん。長かった?」 「いや、あっという間だった気がする」 「私も、そう・・」 「悪かったね、香織。でも、俺は愉しかった」 「辛い事もあったけどね。香織も愉しかったよ」
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