最終章 #2

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「ごめんね、奈々。明日仕事でしょ?」 「仕方ないよ、泣き言ぐらいしか聞けないしね」 「うん、ホントにゴメン、眠れなくってさ・・」 「そうか、それにしても一年か~。あんた達、本当に会わなかったの?」 「うん、我慢したよ。会ったらもう、離れられない気がするもん」 「結局、約束の通り毎日掛けてきたの?あの男」 「あの男は、酷いでしょ。そうね、一日も休まなかったね」 「それで、気が済んだの?」 「どうかな?わかんないよ。でも、後二回・・二回電話受けたら終わりだよ」 「そうね、香織。明後日、ぱーっと飲みにいくか。どうせ、独りじゃ居られないだろうに」 「ありがとね、奈々。そうだね、久しぶりに飲もう」 奈々との約束を取り付けたら、少しだけ気が楽になっていた
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