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後、二回。今日も電話が鳴る、深夜二時。早めにお客がはけたのだろう
「香織、遅くなってごめんね」
「大丈夫だよ、今日も愛してるよ隆ちゃん」
「ありがとう、俺もだよ」
なんて事のない会話が続いた。明日の事には、私も隆も触れない
それでも、私は最後の言葉を探している。
あの店のカウンターで、カウンターの一番隅で、頬杖をついている
そんな姿を想像するのも、明日までの事だ。隆の声は、優しかった
これ迄より、一層優しく囁く。髪を撫でる指先、肌に触れる唇、それと同じぐらいに柔らかに響いた
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