最終章 #2

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そんな毎日を過ごしながら、家に居れば幸せを感じている自分がいた 可愛い子供と、落ち着きを取り戻した茜 心のどこかで、未だに茜を裏切っているといった思いも少なからずある それは、裏返しに行動となって現れる。これまで以上に、茜の心情を汲み取ろうと考える ズルいのだとも思う、けれどもそれが日常なのだ そうしていながら、頭の片隅に、香織は確実に存在している 茜と子供と、何処かに出かけても、心底愉しんではいけないと、心のどこかで歯止めがかかる 可笑しな気分だ
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