最終章 #2

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「悪かった・・・そんなに、困らせるつもりじゃ無かった」 そう言わせてしまう程、私の声に哀しみがこもっているのかも知れない 会いたいに決まっている、触れたいに決まっている、抱きしめられたいに決まっている 馬鹿げた決まり事を守って、毎晩電話を待ち続けているのだ 隆に、私を忘れて欲しく無い・・そう思っていた。けれども、忘れられないのは私も同じだ 次に会ってしまえば、隆も私も行き着く処は誰かをもっと不幸にする もう、自分以外を傷つけたくはない
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