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「さて、何から始めるか!!」
向かい合って座布団に座ったと同時に、朱鳥がそんなことを言った。
行儀良く正座をしている辺りに、育ちの良さを感じる。
まぁ一応お嬢様だしな。
「何だ、えらいやる気じゃないか」
「ふふん。私はやると言ったからにはとことんやるぞ!」
正座のまま腰に手を当て、顎をクイッと上に向けて俺を見る朱鳥。
この場合下目遣いとでも言えばいいのか、そのちょっと見下したような目つきは。
…懐かしい目つきだ。
とにかく、昨日も思ったが朱鳥の真っ直ぐさは心地良いものだ。
こういう奴は嫌いじゃない。
「へぇ。感心感心」
「先生のことは気に入らないが、精々利用させてもらおう!」
「そういうことは口に出しちゃダメだろう」
真っ直ぐ過ぎて隠し事とか出来ないな、コイツ。
それとも単にバカなだけか。
それを今から確かめる訳だが。
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