第4話 個性にトライ!

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「む、むむむ…」 「どうした?早く見せないか。お前の実力を知らなければ、俺もどう教えればいいのか方向性が見えてこないぞ?」 顔を歪ませている朱鳥に対して、手をさらに伸ばして詰め寄る俺。 ここぞとばかりに悪い顔である。 しかし―――― 「いいだろう」 朱鳥は一度目を閉じると、打って変わって自信に満ちた表情を浮かべた。 「夏休み前にやったテストでいいのだろう?好きなだけ見るがいい」 そう言って朱鳥は立ち上がる。 …あれ? 何か思ってたのと違う。 何であんなに自身満々なんだ? まさかそんなに悪い点数じゃないのか? いや、それだと何故家庭教師を頼んだのか分からないじゃないか。 あれ? 「…あぁ、一つ言っておくが」 困惑する俺の方を振り返って朱鳥は言った。 先程の俺よりも不敵な笑みを浮かべて、言った。 「驚きのあまり声が出なくなると思うぞ」
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