第4話 個性にトライ!

16/23
前へ
/176ページ
次へ
「お前これ何!?はぁ!?ヤバいって!!」 「そ、そんなことは分かっている!!だから家庭教師を頼んで―――」 「無理無理無理無理!!こんなの見たことないもの!!無理!手遅れ!!」 「いや、まだ何とかなるはずだ!!」 「お前のその自信は何なんだよ!!」 机に叩きつけたテスト用紙の上で、言い合う俺たち。 「だってお前、これ五教科合計してもギリギリ赤点だぞ!?」 「それは分かっている!!」 「中学1年生のテストだぞ!?まだ小学校の延長みたいなもんだろ!!」 「それは分かっている!!」 「こんなもん勉強しなくたってある程度は出来るだろ!!」 「それも分かっている!!」 「(+8)+(-5)の答えは!?」 「それが分からんのだよ」 「何でだぁぁぁぁぁ!!!!」 バカとはまさにこのことである。
/176ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2389人が本棚に入れています
本棚に追加