プロローグ

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「―――ん、んぁ…」 目が覚める。 カーテンの隙間からは光が差し込んでいて、部屋の中は明るかった。 寝ぼけた頭で朝が来たのだと理解する。 暑い。 もう季節は夏だ。 窓を開けているわけでもない俺の部屋の中は、しっかり寝汗をかくくらいまでには室温が上がっていた。 布団を敷いていない床で寝ていた俺は、その身体を起こし部屋の中を見渡す。 テーブルの上には空になった酒の缶や瓶とお菓子の袋の数々。 お菓子の食べカスなんかも散乱していた。 「はぁ…」 これを片付けなければいけないのかと思うと自然にため息が出た。 まぁ自分が飲んで食った物だから仕方がないのだが。
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