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[ミレアの謎] #3
「そんなに仇を討ちたいなら、仇の者に貴方を殺してあげるわ」
ミレアが叫ぶ。
そして何やら呪文を唱えた。
「貴方の尊敬するルイ国王の亡霊を今、召喚した、貴方を葬るのはこの亡霊よ」
「国王の亡霊?何をする気だ!」
アストは驚愕した。
「私が今から使う魔法は禁断の魔法よ、魂の霊力を最大限に高め、貴方に撃つ。キーカンバーもこの魔法で死に、私の奴隷となった。そして霊力で高まった魂が輪廻転生することは、永遠にない」
「貴様、国王は関係ないだろう!!」
ミレアの発言にアストが怒りをあらわにした。
ミレアの胸の辺りに、国王ルイの顔らしき白い気体が、苦しそうな表情で浮かんでいた。
「アストー、逃げろーっ!」
アストの身体が逃げられる状態ではないと知りつつ、パラガスはそう叫ぶしかなかった。
「寂しがることないわ、貴方を葬った後、パラガスとロッツロットを殺すから…」
そう答えるとミレアは呪文を唱え始めた。
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