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「お背中…お流ししても?」
凹凸(おうとつ)が際立つ体に、タオルを1枚巻き付けただけの格好
「え……、えっ?!」
やっと発したのがその一言
「随分…物騒なものをお持ちでいらっしゃるんですのね」
ツヤツヤと潤う唇から放たれる言葉に、体が固まる
「ご心配なさらずとも、襲うなんて恐れ多いこと…わたくしめには出来かねますので…」
小首を傾げニッコリ微笑む彼女に、カッと顔が熱くなった
それでも、エストレジャから視線を外さず、握り締めていたダガーをソッと横に置く
「あら。素直なお方…。ベルダ姫様?素直なことはとてもよろしいことですが、わたくしも同じようなものを隠し持ってるかもしれませんことよ?」
意味ありげな言葉を発し、スッと胸元に手を入れる
や…やばっ!
慌ててダガーを握り締め、鞘から剣を抜こうとした瞬間―――
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