44人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女の胸の隙間から出てきたのは、何の変哲もないタオルだった
「ふっ…ふふふ…。あ、申し訳ございません…。ふふっ」
顔を横に向け、肩先に口を近付け笑うエストレジャ
意味が分からない
開いた口が塞がらないって、こういうことを言うんだろうか…
「剣を向けられるとお思いになりました?」
「…そりゃ……。あんなこと言われたら…」
「そうですわね、失礼致しました。ご安心下さいませ。このエストレジャ、命に代えても御身をお守り致しますわ」
右手を胸に当て、その場に跪(ひざまず)く
―――何を勝手に勘違いしてたんだろう…
相手は丸腰なのに…
「よろしく…お願いします」
ペコッと頭を下げると、彼女は軽く頭(かぶり)を振った
最初のコメントを投稿しよう!