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「ベルダ姫様、一国の姫がそのように容易(たやす)く頭(こうべ)を垂れてはなりません。毅然(きぜん)たる態度で対応なさいませ。時には―――目を背(そむ)けたくなるような、辛いこともございましょう…。それでも…王族として、皆(みな)の者を引っ張っていく。……そういう覚悟も必要だと心得て下さい」
「はぁーい」
この世に生を受けて、まだ13年―――
エストレジャの言葉の意味をハッキリと理解したわけじゃない
でも…言われてることは漠然とだけど、頭の奥深くへと吸収された
「ねぇねぇ」
「何でございましょう?」
「エストレジャって『お世話係』って言ってたけど、あたしの身の回りのこと全部するの?」
「はい、そのように仰せつかっておりますが…。何かご不満でもございましたか?」
「……。クルエル…そんなこと…」
やっぱりそこは引っ掛かる
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