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「クルエル。この人、エストレジャ。お父様から直接お世話係を命じられたんだって」
「お初にお目に掛かります。わたくし、本日付でベルダ姫様のお世話係を仰せつかりましたエストレジャと申します。お見知りおき下さいませ」
ヒョイと首を戻しクルエルを見ると、ポーッとしたまま固まっている
「クールーエールーッ!」
ハッと正気に戻る彼
「あ…ああ、これは失礼。申し遅れました。陛下の補佐役としてこの国の統率を任されております、クルエルと申します。こちらこそ、以後お見知りおきを…。陛下から勅令(ちょくれい)を受けられたんですね」
「はい。わたくしの何を買っていただいたのか未だに分かりませんが、これも何かの縁でございますので…。これからよろしくお願い致します」
ニッコリ微笑むエストレジャに、真っ赤な顔をするクルエル
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