44人が本棚に入れています
本棚に追加
「綺麗だよね。クルエルさ、カッコいいんだからちょっとぐらい狙ってもいいんじゃない?」
「姫様、ご冗談はお辞め下さい」
「冗談じゃないもん」
「ご心配いただなくても結構です」
「うえっ、もしかしてそんな人が居るの?!」
浮いた話なんて聞いたことないけど!
ジロッと睨まれ、思わず首を竦(すく)める
「陛下がお呼びになられてる…とお伝えしたでしょう。早く参られませんと、何かあっても保障出来かねますので…」
「わっ!そうだった!行ってきます!」
呆れて溜息を吐くクルエルに手を上げて、慌てて部屋を飛び出した
※※※
「誰だ」
部屋の扉をノックすると、中から野太い声が返ってくる
最初のコメントを投稿しよう!