1.疑惑の侍女

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「綺麗だよね。クルエルさ、カッコいいんだからちょっとぐらい狙ってもいいんじゃない?」 「姫様、ご冗談はお辞め下さい」 「冗談じゃないもん」 「ご心配いただなくても結構です」 「うえっ、もしかしてそんな人が居るの?!」 浮いた話なんて聞いたことないけど! ジロッと睨まれ、思わず首を竦(すく)める 「陛下がお呼びになられてる…とお伝えしたでしょう。早く参られませんと、何かあっても保障出来かねますので…」 「わっ!そうだった!行ってきます!」 呆れて溜息を吐くクルエルに手を上げて、慌てて部屋を飛び出した ※※※ 「誰だ」 部屋の扉をノックすると、中から野太い声が返ってくる
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