44人が本棚に入れています
本棚に追加
「姫様!!また俗界にいらしてたんですね?!」
「……何でバレたの?」
「姫様につけさせていただいた使い魔から、すべて報告済みです」
「使い魔?そこまでしなくてもいいじゃない」
一体、いつの間にそんなものをつけられたんだろう
全然気付かなかった
「もう、何度っ!お一人でそのような場所に赴いてはなりません、と申しあげたとお思いですか!」
「……」
「姫様!」
大きく溜息を吐き、目を吊り上げて怒るクルエルを一瞥する
「…ごめんなさい」
「いっつも、ことが発覚して謝って!またしばらくしたら、同じことの繰り返し!もうっ!今日という今日は勘弁なりません!」
怒り心頭の彼は、さっきから声を荒げ静まることを知らない
「しばらく、この部屋からお出になることを禁じます!外からは、魔封じの結界を張らせていただきますので、よーく反省なさることですね」
うげっ…
そこまでしなくても…
最初のコメントを投稿しよう!