1.疑惑の侍女

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「姫様!!また俗界にいらしてたんですね?!」 「……何でバレたの?」 「姫様につけさせていただいた使い魔から、すべて報告済みです」 「使い魔?そこまでしなくてもいいじゃない」 一体、いつの間にそんなものをつけられたんだろう 全然気付かなかった 「もう、何度っ!お一人でそのような場所に赴いてはなりません、と申しあげたとお思いですか!」 「……」 「姫様!」 大きく溜息を吐き、目を吊り上げて怒るクルエルを一瞥する 「…ごめんなさい」 「いっつも、ことが発覚して謝って!またしばらくしたら、同じことの繰り返し!もうっ!今日という今日は勘弁なりません!」 怒り心頭の彼は、さっきから声を荒げ静まることを知らない 「しばらく、この部屋からお出になることを禁じます!外からは、魔封じの結界を張らせていただきますので、よーく反省なさることですね」 うげっ… そこまでしなくても…
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